ブルーベリーが目に良いと言われ始めたキッカケ
「ブルーベリーが目に良い」という話は、みなさん一度は聴いたことがあるのではないでしょうか?
そもそもブルーベリーが目に良いと言われたきっかけは、第2次大戦中に遡ります。
当時゜ブルーベリージャムが大好物だったイギリス空軍のパイロットが、「ブルーベリージャムを食べた後に夜間飛行をすると、いつもよりも視界がはっきりする」と言い出したことです。
その後、イタリア・フランスなどで目とブルーベリーの関係についての研究が進み、現在ではブルーベリーに含まれる「アントシアニン」という栄養素が特に目に良い影響を与えていると言われています。
アントシアニンが目に効く仕組み
目の中には、ものを見る働きを支える視神経に含まれる「ロドプシン」という色素が存在します。
この「ロドプシン」は光によって分解され、脳に視覚信号を伝えることで、「ものが見える」という感覚を脳にもたらします。
分解された「ロドプシン」は再び合成されて、目を使う度に分解・合成を繰り返すことになります。
しかし、あまりに目を酷使することで、ロドプシンの再合成が間に合わなくなり、これが眼精疲労や視力の低下、いわゆり疲れ目につながります。
ブルーベリーに含まれるアントシアニンという栄養素は、このロドプシンの再合成を促進する働きがあるため、分解されたロドプシンを速やかに回復させることで目の疲労回復につながるわけです。
なお、このロドプシンの再合成力は加齢によっても低下するといわれており、年を取ると眼がかすむ、などの症状もこのことが原因のひとつとなっています。
ブルーベリーによる視力回復効果
ブルーベリーが目に良いといっても、摂取することで落ちた視力が回復するというわけではなく、あくまでも一時的な眼性疲労対策に有効な成分を含んでいるという意味です。
もちろん、定期的に目に良い栄養素を取り入れることで目の健康維持に役立つ効果を期待することはできますので、手軽なサプリメントなども併用して目のケアを心がけることは、レーシックなどで回復した視力を維持するためにも大切なことではないでしょうか。