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レーシックのクリニックを比較する前に知っておきたい5つのこと!

レーシックのクリニックの選び方

レーシック手術を行っているクリニックは数多くあります。

また、レーシックの手術方法そのものにもいろいろ種類があり、価格もさまざまであるため、どのレーシックを選べば良いか悩んでいる方も多いかと思います。

ここでは、基本的なレーシックの知識から、レーシックの種類、クリニックを選ぶ際のポイント、レーシックを受ける前に確認しておくべき最低限の注意点まで、レーシック手術で失敗しないために知っておくべきことをお伝えしていきます。

レーシック手術ってどんなもの?

レーシックとは視力を回復させるための治療法のひとつです。

具体的には角膜屈曲矯正手術と呼ばれる手術法の一つで、Laser in Situ Keratomileusus(レーザーで角膜を彫り整えること)の頭文字をとってレーシックと呼ばれています。

レーシックで視力が回復する仕組みは、眼の表面の角膜をレーザーで削り、角膜の形状を変えることで網膜に届く像のピントが合うようにするというものです。

一日の手術で劇的に視力が回復するため、日本でも年間数万人がこの手術を受け、裸眼での生活を送ることができるようになっています。

1990年代にアメリカで広まったレーシックですが、日本では2000年にレーシックを行うための機器が厚生労働省の認可を受けてからこの手術が受けることができるようになり、その後、多くの有名スポーツ選手や芸能人などがレーシックを受けたことをきっかけに一般にも浸透していきました。

レーシック手術の流れ

レーシック手術の流れ

まずは事前の適合検査

レーシックを受ける前には、「適合検査」と呼ばれる事前の検査を受ける必要があります。

この適合検査では、角膜に十分な厚さがあるかなど、眼の状態がレーシックを受けることできるかどうかの検査が行われます。

この適合検査の結果、レーシックを受けることができない場合もあります。

また、同時に角膜をどのくらい削ると視力が回復するのかといった、レーシック手術時に必要なデータの収集も行われます。

検査にかかる時間は2~3時間です。手術の前日などに受けることが一般的ですが、時間のない方のために適合検査のレーシック手術を1日で行う「1DAYレーシック」を行っているクリニックもあります。(※その場合でも翌日健診は必ず受ける必要があるので、全体としては2日かかります。)

レーシック手術そのものはあっという間に終了

レーシックの手術では、まず角膜の表面にフラップと呼ばれる円形のフタのようなものを作成してそれをめくり、角膜内部にレーザーを照射して一部を削ります。

こう書くと、恐ろしいようですが、実際には目薬方式の点眼麻酔をした上で施術を行うので、手術そのものに痛みはありません。

レーザーを照射されいる間もキラキラした光が見えているだけであっという間に終了し、手術にかかる時間は15分ほどです。

手術後は30分ほど眼をとじて休憩をし、診察を受けて問題なければ痛み止めなどの処方を受けて、その日は帰宅します。

なお、手術後1時間ほどすると麻酔が切れ、眼がしみるような痛みや、ゴロゴロとして違和感を感じることがありますが、処方された痛み止めの点眼薬で緩和することができます。

レーシック後は定期的に健診を受ける

レーシックの手術が終わった後は、まだ眼が不安定な状態にありますので、翌日、1週間後、1カ月後、3カ月後、6カ月後と定期的に健診を受け、視力の回復度合いや、感染症の有無などの確認をしてもらいます。

レーシックを受ける前に知っておくべきこと

レーシックを受ける前に知っておくべきこと

レーシックのリスクについて知っておく

レーシックにもリスクはある

レーシックも医療行為である以上、全くリスクが無いわけではありません。
起こりうる後遺症などについても知っておく必要はあります。

代表的な後遺症
ドライアイ

レーシック手術では角膜の一部を切って行うため、角膜の涙腺も一部が切断され一時的に涙の分泌量が減少し、眼の渇きを感じる場合があります。

この症状はドライアイ用の目薬の点眼により緩和できます。また、角膜が治癒するにつれ数カ月程度でおさまることが多いようです。

ハロー・グレア

夜間に光がにじんで見えたり、ぎらついて見えたりする症状のことです。

この症状は、レーシック後の眼の見え方に脳が順応しきれていないことにより起こると言われています。

数カ月~1年程度で脳が新しい見え方に慣れていき症状が落ち着いていくことが多いようです。

過矯正

日常生活に必要がないくらいに、視力を良くしてしまうことにより現れる症状です。

視力は高ければ高いほど良いというわけではなく、2.0を超えるような矯正をすると、「見え過ぎ」によって、頭痛や吐き気などの症状が現れ、日常生活に支障をきたすほどになる場合もあるようです。

過矯正は、過剰な視力を求めず手術前に医師とよく意思疎通をしておくことで防ぐことができます。

感染症

不衛生な手術環境や手術用具の使用により、角膜内部に細菌やウイルスが入り込み、炎症などを起こすことです。

手術を行う場所や用具不衛生などということは、通常では考えられないことですが、過去2008年に、現在は閉院した「銀座眼科クリニック」で67人もの患者が集団感染するという事件があり、大きく報道されました。

医療機器の滅菌消毒、手術用具の使い回しなど、「銀座眼科クリニック」の異常な衛生管理体制が引き起した事故でしたが、この事件以降、レーシック業界ではより一層衛生管理体制の質が問われるようになりました。

このような自体に遭遇しないためには、症例数が多く、衛生管理体制の万全なクリニックをきちんと調べてレーシックを受けることで自己防衛するしかありません。

レーシック直後の制限について知っておく

レーシックを受けた直後は、角膜に作ったフラップが完全には治癒しておらず、デリケートな状態です。

そのためしばらくの間は、眼に細菌が入り込み易かったり、眼に強い衝撃が加わることをさせる必要があったりと、眼のケアをしっかりと行っていく必要があります。

例えば、日常生活の中では、入浴、洗顔といった水が眼に入りやすい行為や、野外でのハードな仕事などは1日~数週間制限されることがあります。

また、ジョギングやゴルフなどの軽い運動は1週間程度、眼に衝撃が加わる可能性の高い野球やサッカーなどの球技や、水泳・サーフィン・ダイビングなどの水に関わるスポーツ、また格闘技などは1カ月程度制限される場合もあります。

それ以外にも不特定多数が入る温泉での入浴なども制限の対象です。

眼の状態の回復具合によって制限される日数などは変わりますが、場合によってはお仕事やご旅行などの予定を調整する必要があるかもしれませんので、しっかりと事前に確認しておきましょう。

レーシックの種類を知っておく

「レーシック」と総称される手術にもいくつかの種類があります。
ここでは代表的なものをご紹介します。

イントラレーシック

現在最も一般的なレーシックの方法。

フェムト秒(セカンド)レーザーと呼ばれるレーザーを使い、コンピュータ制御でフラップを作る。

眼球に機械が直接触れないため感染症の危険性も低く、コンピュータ制御により正確で安全な手術ができる。

マイクロケラトームを用いたレーシック

フラップを、「マイクロケラトーム」という眼球専用のカンナで作る方法。

高額なレーザー機器を使用しないので、安価にレーシックを受けることができるが、執刀医の技量に結果が左右されやすいデメリットがある。

エピレーシック

フラップを作成するときに、「マイクロケラトーム」ではなく「エピケラト-ム」という眼球専用のカンナを使用する方法。マイクロケラトームよりも薄いフラップを作ることが可能なので、角膜の薄い人や強度の近視の人でも手術ができる。

LASEK、PRK

フラップを作らずにレーザーを直接照射する方法。

角膜の厚みがない人、スポーツ選手や格闘技など激しい衝撃を受ける人に向く。
術後の視力の安定には1週間以上かかり、半年程度は紫外線を避けるためのサングラスをかける必要があるなどのデメリットはあるが、安全は高い。

アイレーシック

眼の微細な歪みや凹凸を解析して矯正することができるため、角膜にゆがみがある人や瞳孔が大きい人向け。NASAが宇宙飛行士向けに承認したことでも知られる。

価格は通常のレーシックよりも高額となる。

なお、「アイレーシック」という名称はAMO社の商標登録であり、AMO社指定のレーシック機器を使用した場合にのみ使用することができる。

Zレーシック

フラップを作成するときに、フェムトLDVというレーザーを使用する方法。

イントラレーシックと比べて、より少ないエネルギーのレーザーを照射するため、切開面がなめらかで角膜へのダメージが最小限に抑えられる。

そのため、術後の炎症やハロー・グレアなどが起きにくい。

価格は通常のレーシックよりも高額となる。

レーシックの費用はどれくらいかかる?

レーシックの費用はどれくらいかかる?

レーシックの費用はクリニックや、施術方法にもよりますがレーザーを用いたレーシックであれば20万~30万円程度が相場でしょう。

健康保険もきかないため、一見高額にも思えますが実際のところ、コンタクトなどの年間費用がかからなくなることを考えれば、数年で元が取れてしまうこともあり、非常に費用対効果の優れた手術といえるのではないでしょうか。

また、レーザーを用いたレーシックの手術代の内、約10万円はレーシックする際に使用する機器へ1回の使用ごとに支払うライセンス料が占めます。

このことから、レーザー機器を用いないレーシックの中には10万円以下の格安で受けられるものもあります。

しかし、コンピューター制御のレーザー機器によるレーシックと比較すると、安全性・正確性でのリスクが高いのも事実ですから慎重に判断する必要があります。

少しでも費用を抑えるためには

少しでもレーシック手術にかかる費用を抑えるために工夫できることもあります。

紹介制度や割引制度を使う

ほとんどのレーシックの専門クリニックでは家族や友人にレーシックを受けた人がいれば、その紹介での施術が割引になる制度があります。

自分の身近な人にレーシックを受けた人がいれば、いろいろなアドバイスも受けることができて安心して手術も受けることができるでしょうから、是非活用してみたい制度です。

また、その他にも学割や、お子様が小さい方向けの託児所利用料補助など、クリニックごとにいろいろなメニューがあります。

レーシックの価格を比較する際には、レーシックそのもの価格だけではなく、このような制度を利用した上での総費用で価格を比較すること大切です。

医療費控除

医療費控除とは、納税者本人または納税者と生計を一つにする配偶者やその他の親族のために支払った1年間(1月~12月)の医療費が10万円を超える場合に、その一部が還付される制度です。

医療費控除を受けるためには、確定申告をすることが必要となります。

また、確定申告をする際には医療費の支出を証明するために領収書が必要です。

レーシック以外の病院代や、薬局で買った薬、通院にかかる電車代・バス代なども医療費に含まれますから、レーシックを受ける年はこまめに医療費関連の領収書を取っておきましょう。

医療保険の手術給付金

2007年3月までは、レーシック手術は医療保険の手術給付金の対象でした。

したがって、契約時期が2007年3月以前であれば、給付の対象となる可能性がありますので、ご自分の加入されている保険会社に確認しておきましょう。

なお、2007年4月以降に契約日がある医療保険ではレーシックは給付対象外です。

クリニックを選ぶ時に確認すべきポイント

クリニックを選ぶ時に確認すべきポイント

レーシックを受けることを決めたら、次に考えるのはどこのクリニックで施術を受けるかです。

レーシック専門クリニック以外の選択肢は?

レーシック手術を受けることができるのは、レーシック専門のクリニックだけではありません。

一般の眼科や、大学病院でもレーシックを行っているところはあります。

しかし、レーシック専門クリニックと比べるとかなり高額な費用がかかることが多いようです。

一般眼科ではレーザー機器を使わないマイクロケラトームを使ったレーシックが主流です。

マイクロケラトームを使った施術は、レーシック専門クリニックでは10万円程度で受けられるところが多いですが、一般眼科では20万円程度のところが多いようです。

大学病院の場合はさらに高額で、レーザー機器を使用したレーシックでは、レーシック専門クリニックでは20万円~30万円程度のところ、40万~50万円はかかるようです。

このような違いが生まれる理由は、レーシック専門クリニックでは症例数が多いため、1億円以上するようなレーシックのレーザー機器の購入しても元が取りやすいことや、多くの患者を施術していくなかで、コスト削減のノウハウも蓄積されていくからといえるでしょう。

したがって、現状では何か特別の事情がない限り、レーシックを受けるのは専門のクリニックを選ぶのが得策でしょう。

レーシック専門クリニック選びのポイント

安全性

クリニック選びで最も重要なポイントは、衛生管理体制のしっかりとした実績のあるクリニックを選ぶことです。

各クリニックではホームページで衛生管理体制への取り組みについて情報開示されていることが多いので必ず確認しておきましょう。

逆に衛生管理体制についての記載が無かったり、あったとしても極端に少ないようなクリニックは避けるべきでしょう。

また、実績という点ではある程度の症例数があるところが安心です。

とはいえ、症例数が多いレーシック専門クリニックはどうしても都市部に集中しているため、お住まいの場所によっては通いづらい場合もあるでしょう。

そのような場合は、レーシック自体は都市部の症例数が多いクリニックで行い、その後の定期検診などは提携している地元の眼科で行うことも可能な場合が多いので、クリニックに相談してみましょう。

まて、遠方からの患者さんには「遠方交通費補助」のようなかたちで割引してくれるクリニックも多いので、費用面のデメリットも少ないでしょう。

アフターケア

レーシックそのものは1日で終わりますが、その後の定期健診や眼の不調時の相談など、レーシックを受けたクリニックとは長いつきあいになることもあります。

術後の検診・相談や万が一の合併症対応などを無料で行ってくれるかといった点も、確認しておきたいポイントです。

また、専門クリニックでのレーシックには術後の再矯正保障期間があるところが多く、不具合があった場合に無料で再矯正が受けることができます。

レーシックの施術内容により、1年~10年程度の場合が多いようです。

価格

価格について比較する際に大切なのは、手術そのものの費用だけで比較するのではなく、いろいろな割引制度の利用や、施術を受ける際の交通費・ホテル代などを加味した総費用で比較することです。

前述したように、最もお得になりやすいのは紹介制度を利用することですので、家族や友人・知人にレーシックを受けた人がいて、そのクリニックが信頼できそうであれば利用することがおすすめです。

紹介制度ではレーシックを受ける人に割引があるだけでなく、紹介した人にも謝礼が支払われますので、きっと喜んで紹介してくれると思います。

また、都市部の症例数の多いクリニックを選ぶ場合には、交通費・ホテル代がかかる場合やありますが、その費用がもったいないばかりに近隣のあまり実績の無いクリニックを選ぶことは避けたほうがいいでしょう。

ご自分の眼の一生に関わることですから、まずは安全性・アフターケアなどの信頼性第一でクリニックを比較し、多少遠方でも交通費割引などを利用して実績あるクリニックを選びたいところです。

レーシックのクリニックを比較する前に知っておきたい5つのことまとめ

レーシックのクリニックを比較する前に知っておきたいことまとめ

ここまでみてきたように、レーシックのクリニックを比較して選ぶためには、レーシックそのものの仕組みやリスク、さまざまなレーシックの種類、そして割安にレーシックを受ける方法など、さまざまな事を知っておく必要があります。

この先一生の眼の健康に関わることですから、しっかりとレーシックの知識を身につけた上で、レーシックのクリニックを選んで下さいね!

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