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レーシック難民について

レーシックにまつわる不安

レーシック難民とは

レーシック手術を受けた後に後遺症に悩まされている方たちことを、「レーシック難民」と呼ぶことがあります。

この言葉が有名になったのは2009年に、「銀座眼科」が起こした集団感染事件です。

この事件の原因は、レーシックで使用する機器を消毒せずに使用するなど、銀座眼科の衛生管理体制にあり、レーシックそのものの安全性と直接関係するものではなかったのですが、この事件をきっかけにレーシックのリスクの側面が改めて認識されることとなりました。

ここでは、レーシック難民に関わる主な3つのケースの解説をしていきます。

過矯正

レーシックで角膜を削り過ぎると、近くのものにピントを合わせることが難しくなります。

この状態を、「過矯正」と呼びます。

レーシック難民と呼ばれる症状の中で最も多いケースがこの「過矯正」です。

近くの物が見えづらくなるのに対し、遠くのものばかりがよく見えるようになります。

この状態になると、眼の負担が増えることで、頭痛や吐き気、眼のい痛みなどの症状が出はじめ日常生活に支障をきたすようになります。

ところが、このような症状は、第三者には分かりにくく眼科医も適切な診断がしずらいために、治療することが困難であり、いろいろな病院をたらい回しにされてしまい、文字通り「レーシック難民」となってしまうことがあるのです。

この過矯正を治すためには、エキシマレーザーで、角膜を削り直す必要があります。

このような過矯正を防ぐためには、実績の豊富なクリニックで医師と十分に相談した上で、2.0といった日常生活に必要の無い過剰な視力を求めずに、適正視力である1.0~1.5程度の適正視力内での手術に留めることが大切です。

感染症

レーシック手術時の衛生管理が悪く、眼に細菌が入り込み、炎症を起こすことで、強い痛みや、ひどい充血などの症状が出ることです。

このような症状が出た場合には細菌を取り除くために、抗生剤・抗菌剤の点眼や服薬による治療が必要です。

もちろん症状がひどい場合は、すぐに医師の診察を受けるべきです。。

このような感染症を防ぐには言うまでもなく、衛生管理を徹底しているクリニックを選ぶことが重要です。

そして、レーシック手術後の点眼薬などは、回数・タイミング・期間などを、指示をしっかりと守って使用にしましょう。

また、感染症が比較的起こりやすいと言われる、マイクロケラトームを使用する施術メニューは選ばないこともポイントです。
違和感が強い場合はすぐに医者に診てもらう

その他のケース

視界がぼやける、文字などが二重に見えるなど、見え方に異常を感じるが、眼科医の診察では、特に異常は発見されない場合には眼そのものではなく、脳や神経の病気の可能性もあるかもしれません。

まずは眼科医に診てもらった上で、異常が発見されなければ、脳神経科や精神科などの医師にも相談してみましょう。

眼科医の診察で異常がみられないということは、眼科医の専門分野ではない部分の異常かもしれません。つまり、目そのものではなく、眼と脳の連携に問題がある可能性があります。

見え方に慣れるまではある程度の時間が必要

レーシック手術後は急激に視力が回復するため、脳がその変化に対応しきれずに見え方に不調を感じてしまう場合もあります。

このような場合には見え方に脳が慣れるにつれ、時間とともに自然と症状が改善していきます。

また、見え方に不調を感じたからといって、むやみに再矯正をすることは角膜を無用に傷付けることにもつながりかねません。

どうしても不調が続く場合にも、他のクリニックのセカンドオピニオンを聞くなど、いろいろ可能性を考えて慎重に対処法を探っていきましょう。

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